yosi0605's blog

とりとめのない備忘録です

ライブ!9条どうでしょう

f:id:yosi0605:20161014122654p:plain

http://www.radiodays.jp/item_set/show/660

ライブ!9条どうでしょう(全巻セット)
町山智浩(映画評論家) 小田嶋隆(コラムニスト) 内田樹(思想家) 平川克美(ラジオデイズ・プロデューサー)

「あの四人が戻ってきた!9条どうでしょう!」

ついに、あのメンバーが結集した。
2006年、小泉政権から安倍政権へバトンタッチされるという政治状況のなかで、にわかに憲法改正論議が沸騰した。新総理大臣安倍晋三は「戦後レジームからの脱却」を掲げ、「美しい国づくり内閣」と自分の内閣を命名して、政治、経済、教育の分野で、あたかも先祖がえりのように復古的な政策を実行しようとしていた。

インターネットのブログには、憲法改正をめぐってかまびすしい議論が展開。内田、平川は、それぞれ自らの立ち位置から、この憲法改正に関しての自説を展開し、大きな反響を呼んでいた。毎日新聞社から出版の依頼があり、複数の執筆者リストが送られてきたが、当時最もシャープな切り口からこの問題を語れる論客として内田が選んだのが、小田嶋隆町山智浩であった。

あれから六年、日本にふたたび安倍晋三内閣が誕生し、あの時と同じように、憲法改正が喫緊の課題であるかのようなプロパガンダが繰り広げられている。しかも、この度の安倍政権の狙いは、憲法の内容そのものではなく、改憲規定である96条のハードルを下げて、改憲をし易くするというルールの変更であった。改憲の日程は、前回よりも具体性を増しており、このままなし崩し的に硬性憲法ルールや、立憲主義の思想が改変されていくことに危機を感じた四人が戻ってきたである。

「ライブ!9条どうでしょう」は、まさにライブ感満載の憲法論議となった。怒りあり、笑いありのトークになったが、硬直した憲法談義に一石を投じる鼎談になっている。
<<