yosi0605's blog

とりとめのない備忘録です

一人『忠臣蔵』祭り

大阪の国立文楽劇場では『仮名手本忠臣蔵』の通しがかなり好評らしい。
「おおさかへ行きたしと思へども おおさかはあまりに遠し」ということで東北からはなかなか簡単に行けるところでない、というのが残念。

なので、このモヤモヤを解消すべく、DVDを借りまくった。
(ネットレンタルなので、実際は一度に二枚しか届かないのだけど^^;)

まずは松本白鸚から。

忠臣蔵 花の巻・雪の巻 [DVD]

忠臣蔵 花の巻・雪の巻 [DVD]

う〜ん、これぞ忠臣蔵!ってところでしょうか。
鶴田浩二やら、脇を固める役者もエキストラに至るまで上手いなぁ〜と安心して見ていられる。
それで、主演の松本白鸚だけど、角度によって一瞬(当代)團十郎に見えるんですね。
叔父と甥だから当たり前とも言えますけど、本当に驚いたー。

そして中村吉右衛門

忠臣蔵 決断の時 DVD-BOX

忠臣蔵 決断の時 DVD-BOX

DVD4枚、8時間超の大作。
しかしあややの小浪、黒木瞳の大石りく、牧瀬里穂瑤泉院、どれも2012年の今見ると中途半端に古いのだ。
男優陣も上川隆也の内匠頭には同じ印象を持ってしまった。

制作スタッフは文字通り「決定版」を作ろうとしたのだろう。
ストーリーも『仮名手本忠臣蔵』を含め過去の様々なエピソードをこれでもかと突っ込んでいるが、つじつまを合わせて何とか仕立てあげたという印象が拭えない。
山崎街道、勘平腹切り、一力茶屋のお軽をストーリーに埋め込むのはかなり苦しい。

しかし、それを承知で、吉右衛門大石内蔵助は見て良かった。
オープニングで吉良邸表門に集まり、裏門部隊が走リ、そして山鹿流陣太鼓を高らかに!!
陣太鼓が後の世の創作だと分かっていても、これはしびれてしまう。

ここまできて、やはり文楽の『仮名手本忠臣蔵』は手元に置いておこうかと悩んでいるのであります。


◆追記
たまに思い出したように三船敏郎の『大忠臣蔵』を見たりするのでした^^;