yosi0605's blog

とりとめのない備忘録です

『雁屋哲の美味しんぼ日記』の再開を祝いたい

<8月12日 『日本がアブナイ!』様へのリンクと雁屋哲原作本へのリンクを追加>


漫画『美味しんぼ』の原作者雁屋哲の公式サイト『雁屋哲美味しんぼ日記』が再開になるようだ。


再開予告 | 雁屋哲の今日もまた


3月16日に休止を宣言して以来、更新が止まっていたので、この再開の予告はなんとも嬉しい。


当分休止します | 雁屋哲の今日もまた


美味しんぼ』についてはそれほど熱心な読者ではないのだが、一応単行本が97巻までは手元にある。
ブログの方も全てではないがある程度は読んでいた。
全ての意見に同意するわけではない。
一致することもあるし、「それは違うんじゃない」と思うときもあった。
しかし、基本的には面白いブログだと思うので、はてなアンテナに登録してサイドバーに表示させるようにしてある。


そんな雁屋哲のブログが休止に追い込まれたのは3月11日以降、福島第一原子力発電所についてアップした日記のせいでサーバーに対する攻撃を受け、ついには管理者の方が音を上げる事態に陥ったことが原因のようだ。


その時、自分は地震のあとの停電をはじめとした「ライフライン ストップ生活」の真っ只中で、情報源はラジオだけ。
携帯のワンセグも充電が面倒なので見るのを控えていた。
手帳を見返したら、3月21日夕方電気が復旧、翌22日ネット復旧とメモ書きしてある。
ネットが使えなかった10日間の情報を集める中、『美味しんぼ日記』の休止を知り目が点になった。
当然、どんな記事だったのか知りたくなる。
幸い、問題の日記全文をコピーしていてくれたブログがあり、納得いくまで読むことができた(感謝)。

原発問題で自民批判をした雁屋哲のブログが、休止に+原発推進した正力、自民、CIA : 日本がアブナイ!
(長文なので最後に掲載してます)


あの時期メルトダウンと口にした人たちに対する攻撃はひどいものだった。
「不安を煽るな」「デマ野郎」云々。
一番痛いところを突かれたから攻撃も一段と激しくなったのか。
そうしたら数ヶ月遅れで当の東電メルトダウンを認めるんだからどうしようもないけど。


思い返せば『美味しんぼ』には今の自分の嗜好の下支えになったものがたくさんあった。
始まって間もないころ、男勝りな女性寿司職人を主人公にした回では対比で(中村歌右衛門を思わせる)歌舞伎女形が登場したり。
「激闘鯨合戦」では文楽人形にセミクジラのひげが使われていることを教えてくれた。
アメリカ人落語家快楽亭ブラックが登場するとそれがそのまま落語の知識になっていった。
『子別れ』を最初に知ったのは『美味しんぼ』だったな。


まぁ、そんな雁屋哲も右からは「反日文化人」とレッテルを貼られている。
原作を書いた『日本人と天皇』とか『美味しんぼ』の中にも右方面から見れば癪に障ることが多いのだろう。
だからと言ってそれが物理的な力をともなった攻撃を正当化する理由にはならない。
やはりヴォルテールの名言「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利には賛成だ」を心に刻みたい。


新しい公式サイトはデザインもリニューアルするらしい。少し楽しみである。



(文中で言及されている「福よし」の村上さん、水山養殖場畠山重篤さんのどちらもお元気なのは雁屋氏もすでにご存知だと思う)

2011年3月12日(土)@ 16:16 | 雁屋哲美味しんぼ日記
記事URL:http://kariyatetsu.com/nikki/1340.php

カテゴリー:雁屋哲美味しんぼ日記

投稿日時 :2011年3月12日(土)@ 16:16

東北地方を中心とする大地震でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈り申し上げます。
また、被害に遭われた方々に、心からのお見舞いを申し上げると同時に、どうか心を強く持って、頑張って下さるようお願い致します。

昨日来、NHKのテレビにしがみついています。
私が人生で見た、最悪の災害です。
仙台は私の愛する町です。
私の敬愛する大先輩のご一家が住んでおられます。

しかし、どうしても電話が繋がらない。
心配でたまりません。
また気仙沼には、世界一の魚焼きの名人「福よし」の村上さんがおられる。
「福よし」は港に近かったから被害を受けられたのではないか。
心配でたまらない。
唐桑町の世界一の牡蛎養殖場、畠山水産の畠山重篤氏はどうしておられるだろうか。

仙台だけではない、青森県にも、岩手県にも親しい方が大勢いる。
しかし、電話が全く通じない。
心配で心配でたまらない。
さらに心配なのは福島原発である。

私は地震の知らせを聞いた時にすぐに原発は大丈夫かと、そっちの方に頭が行った。
案の定だ。
福島第一原発の冷却水が止まって、原子炉の冷却水が回らなくなり、炉のが高くなり、破裂寸前だという。
NHKに出て来た東大教授は、如何にも何でもない軽微な事故のように言うが、これが軽微だったら重篤の事故なんて物はない。
冷却水が止まったら原子炉がどうなるのか、原力工学のイロハを知っていれば分かることだ。
中央制御室内の放射能の値が既に通常の1000倍になっていると言う。
その大学教授は、防護服を着て制御の作業に当たれば何でもないといった。

おっさん、気は確かか。防御服を着て制御するなんて、ジョーク以外の何物でもないだろう。
中央制御室は原子炉から離れたところにある。そこの室内の放射能の値が1000倍になったと言うことは、既に、原発敷地内全てが1000倍の放射能に汚染されているということだろう。
放射能は、敷地内に留まるような行儀の良い奴ではない。
とっくに、周辺に拡大しているだろう。
この先、冷却装置が回復せず、原子炉を冷却することが出来なくなったら、どうなるのか。

1号機は、沸騰水型原子炉である。
沸騰水型原子炉とは、炉心の周りに水を流して、その水を炉の熱で沸騰させて蒸気にしてタービンを回して発電する、と言う構造になっている。
その炉心の周りに流すのが冷却水だが、その冷却水が補給されなくなったら、原子炉での核分裂反応は止まるが、原子炉の運転には関係なく、燃料棒の中の様々な不安定な原子核を持つ物質は崩壊してより安定な元素になって行き続けている。
崩壊する時に熱も放射線も出す。
その時出る熱を崩壊熱と言うが、崩壊熱は、原子炉を運転していようと止めていようと、そこに不安定な核を持つ物質がある限り発生する。
で、冷却水が無くなってしまうと、崩壊熱の逃げ場が無くなり、燃料棒の集合体は短時間の内に数千度にまで達し、溶けて落ちる。
これが、あの恐るべき炉心が溶けてしまう、メルト・ダウンなのだ。
この、崩壊熱で溶けた燃料が水に触れると水蒸気爆発を起こす。
これが、原子炉格納容器を爆発させたら、チェルノブィリ以上の事故になる。

今政府は、半径10キロ以内の住民の避難を勧告しているが、10キロどころで収まる訳がない。
福島原発の数10キロ四方の土地はこれから、数千年、数万年人が近寄れない土地になるだろう。
周辺の魚も全部食べられなくなる。

さらに、福島第二原発でも、冷却水が止まってしまったという。
福島第一原発に続いて、非常事態遷化が出されたのである。
もう、われわれは、幸運を祈るしかない。
なんとか、冷却水が間に合うように、神を信じることの出来る人は神に祈って下さい。
私は無信仰だから、しっかり事態を見届けるしかない。

しかし、はっきりしておきたい。
地震は天災である。
だが、原発事故は人災である。
過去の自民党政権の遺産である。
自民党の現議員たち・前議員たち・元議員たち、総出で福島冷却水問題に当たれ。
本当に国を思って原発を建てたのなら、今こそ自民党人柱隊を作って福島原発に突入せよ。
今の民主党政府の取り組み方を批判する資格はお前たちにはない。
分かっているのか、この、腐れ自民党どもが!
貴様等の悪政が今の悲劇を招いているんだ。

マンガ 日本人と天皇

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