今年は東日本大震災から十年です。この十年、様々な思いもよらぬ出来事の連続で、ありふれた言い方になりますが「人生のターニングポイント」を迎えた方、迎えてしまった方は数え切れないほどであったろうことは想像に難くありません。
海と反対側にいて、家が無事で、津波自体を見ていない私でもその中の一人。語ってしまえば「なんだ、そんなことかよ」と言われそうなことかもしれませんが、当人にとってそれは天地がひっくり返る出来事だったのです。
思い起こせば2011年7月9日、当地で落語ボランティア「ココロ寄席」が開かれました。出演は柳家小んぶさんと三遊亭粋歌さんのお二人。終演後、どうしようか、どうしようかと悩んだけれど、もう二度とこんな機会はないだろうと意を決して主催者のAさんに声をかけました。どのように話したかは覚えていませんが、落語が好きで、特に柳家さん喬師匠を集中して聴いていますよというような話をして、「来週は盛岡の独演会に行くんです」と言ったところで小んぶさんが「師匠に伝えます」と言ってくれた(はず)。
その後のことは翌週の盛岡での出来事も含めてこれ以上は書かないけれど、とにかくジェットコースターに乗ってしまったような展開になって、「これは夢?」という体験を積み重ねることになったのであります。このブログの過去記事にところどころ成果が現れているはずです。
あの会から十年が経ち、今年の春、出演者の三遊亭粋歌さんは真打に昇進して「弁財亭和泉」と名を改めました。柳家小八(二つ目時代は「ろべえ」)さんと結婚して(2016年?)お子さんができたのを知ったのは随分あとだったような気が。さらにこの秋、小んぶさんも真打に昇進して「柳家さん花」と改名する予定。コロナ禍ではありますが、おめでたいことが続きます。
お二人はじめ、ココロ寄席出演の噺家の皆様に幸多かれと祈りつつ、改めてAさん、ありがとうございました。
ちなみにAさんもいつの間にか盛岡の女性と結婚していた、と後から知ったのでした。チャンチャン。
【追記】
三遊亭粋歌改め弁財亭和泉さん、当時からツイッターをされていたんですね。
ココロ寄席無事に終了致しました(^-^)。今から東京に帰ります。
— 弁財亭和泉(べんざいてい いずみ) (@s_sui_s) 2011年7月9日
昨日は気仙沼で「ココロ寄席」。コミュニティカフェ「チャの木」さんと、ボランティアさん達の施設二ヶ所で落語会でした。両方とも沢山のお客様で笑って頂きました。また機会があれば是非東北に伺いたいと思っております。余震に気をつけて。次に会うときも笑顔と笑顔で(^^)。
— 弁財亭和泉(べんざいてい いずみ) (@s_sui_s) 2011年7月10日
柳家小八さんも。あの時は柳家東三楼(当時「小権太」)さんと一緒だった。
ココロ寄席とは岩手、宮城、福島をメインに出前寄席を行っているプロジェクト!?です。私は一年ちょっとぶり4回目の参加です。"ココロ寄席"で検索してみてください!いろんな方が参加してますよ。
— 柳家小八 (@yanagiyakohachi) 2013年3月22日
あ、古今亭文菊(当時「菊六」)さんと柳家小平太(当時「さん若」)さん!