録画していたNHKスペシャル『エベレスト〜世界最高峰を撮る』を観た。
NHKの撮影スタッフによるエベレスト登山の一部始終を記録した番組。
何より素晴らしいことは山頂からハイビジョンカメラで360度の大パノラマを撮影したこと。
ネパール、インド、パキスタン、チベット、遮るもののない圧倒的な風景。
天気も完璧に味方してくれていた。
まさに「神々の座」・・・だよ。
この番組を観ながら、村上もとかの『岳人(クライマー)列伝』を思い出した。
『JIN〜仁〜』発表前には公式サイトで「自信作」と言っていたと記憶している。
上巻の『南西壁』は厳冬期のエベレスト南西壁の初登頂を目指す登山隊の話。
雪崩や吹雪でアタック隊は主人公ロニーとシェルパ頭プルバの二人だけになってしまう。
そのロニーも高山病ですでに8000mから下山する体力は残っていないと判断して頂上を目指すが、
頂上直下のヒラリーステップの稜線で確保に入った状態で亡くなってしまう。
亡くなる直前、幻覚に襲われて、幻覚の中で登頂して、別れた奥さん(アリス)に呼びかける・・・
ああ・・・晴れてきた・・・・・・
みろ、みろプルバ!!
頂上だ!
ここはエベレストの頂上だ!!
チベットが・・・・・・
中国が・・・・・・
ネパールが・・・・・・
インドの山河がみえるアリス・・・
もしきみがここにこれたなら
きみもきっと
おれのすべてを
理解してくれたろう・・・・・・
だって、ここは
地上のどこよりも・・・・・・天国に・・・近い・・・!!
奥付では昭和56年初版で、定価は340円だ!
そして、もののついでに自分のネパールトレッキング一人旅を思い出した。
いや、まぁ、20年も前のことですから。
一人旅だったけど、行く先々に日本人はいたし、欧米からのトレッカーとも一緒に歩いたし、
完全に一人ってわけじゃないけど。
あの時はタンボチェの僧院が前年に焼けてしまって、ロッジの前に募金箱が置いてあったなぁ。
色々なことを思い出した。
一応カラパタール(5550m)まではたどり着くことができた(Google EarthでKalaPattharで検索して)。
お陰で自分の限界(高度順応)が分かったね。
とにかく、正月からいい番組でした。