昨日は岡安芳明さんのニューアルバムのタイトル(『BEAUTIFUL FRIENDSHIP』)を聞いて、『カサブランカ』のラストシーンが条件反射で浮かんだと書いた。
改めてライナーノートを読んで調べてみると、これは男女の友情が終わって愛に変わったという、なんとも深〜い歌だったのですね。
ナット・キング・コールは20代に結構聴いた気になっていたけど、ベスト盤が主だったから、この曲はノーマークだった。
『カサブランカ』の男の友情が始まるぜ!とは全く世界が違うのでした。ハハハ…。
ー Nat King Cole - A Beautiful Friendship ー
This is the end of a beautiful friendship,
It ended a moment ago.
This is the end of a beautiful friendship,
I know,
'cause your eyes told me so.
We've always been
Like sister and brother,
Until tonight,
When we looked at each other.
That was the end of a beautiful friendship,
And just the beginning of love.
~interlude~
That was the end of a beautiful friendship,
And just the beginning of love!
さらにライナーノートを読むと、あの永遠のジャズスタンダード「Round Midnight」が作曲されたのが1944年だという。
終戦の一年前か…。
終戦後、日本各地で『風と共に去りぬ』が上映されて、戦争をやっている最中に総天然色のあんな娯楽大作を作るアメリカとよくもまぁ戦争したものだ(呆)、と述懐したエッセイを読んだ記憶がある。
それと同じで、1944年という年はアメリカは第二次大戦勝利に向けて、国内は増産につぐ増産だったわけだから、1942年制作・公開の『カサブランカ』とともに絶頂期を目指して突っ走っている、文化力を含めた国力の凄まじさを感じてしまう。
平和な時代にこれらの作品を堪能できる幸福を味わおう。
あ、どこかの総理大臣がアメリカで変な約束をするんじゃないかと不安になりましたけど( ;∀;)
「Round Midnight」の決定版、マイルスの音を貼り付けて終わることにしよう。
さ、コーヒーを手元に用意して。