AmazonのPrimereadingで堀越希実子 『成田屋の食卓 團十郎が食べてきたもの』を読んだ。
夫の十二代目團十郎没後三年の昨年十月に発売されたもの。
必然、2017年6月22日以降本書を手にとった読者たちは小林麻央さんの訃報を知った上で読むことになる。著者の小林麻央さんに「伝えたい」という気持ちを思うと辛くなってしまう。
同時に、文と写真の素晴らしさと相まって、團十郎が池波正太郎流小鍋立てで一杯やっていたということを知ると嬉しくなってしまう。今はこの本が孫の勸玄君に伝わる日があるだろうことに希望を持っている。
ひたすら安定感。
Primereadingはkindle unlimitedとの絡みもあるのだろう、対象となる本ははっきり言えば少ないし、物足りない。
今後、このサービスがどのように変遷するか見ものではある。