yosi0605's blog

とりとめのない備忘録です

2013年最大の出来事「落語会開催」

心静かに今年一年を振り返っております。
どのような一年だったかと言えば、それなりに良いこともあったし、悪いこともあったし、それでもなんとか大晦日を迎えられたので、「人間万事塞翁が馬」のようだったといったところでしょうか。

それでも、今年はとんでもないビックイベントがあったのです。

震災後のご縁が発展して一つの形になり、4月に柳家さん喬師匠をお迎えして、規模は小さいのですが独演会を開催させていただきました。
なんとも言葉になりません。
いまだに、あれは現実の出来事だったのだろうかと…。

今回のために有志で実行委員会を組織して、5ヶ月ほどかけて準備をしてきました。
力不足は承知の上で、我々が出来る範囲でやれるだけやらねばと決心し、何とか開催までこぎつけました。

居酒屋を貸し切りにして、お客様も限定しての落語会でした。
お客様は三十数名。
かぶりつき状態です。
私はカウンターで出囃子CDの再生と(一応)全体の統括。
ですから、舞台袖で師匠の落語を聞くという、二ツ目さん状態でした。

  〜仲入り〜

中入り後の『井戸の茶碗』は打ち合わせの祭、師匠に「できましたら…」とお願いした演目でした。

今回は三十人がギリギリの座敷で、かぶりついて師匠の落語を聞いたのですから、落語が初めてというお客様ほど印象が強烈だったようです。

井戸の茶碗』で「また小判が出るといかん」とサゲになり師匠が頭を下げます。
脇から見ていて師匠の頭が少し傾いたところで「追い出し」を鳴らすつもりでCDプレイヤーの再生スイッチに手をかけた・・・のに拍手がおきない。
師匠は見えても客席は見えないので「え?どうした?みんな噺が終わったのがわからないのか?」とコンマ数秒判断に迷ったあげく「行ったれーー」と再生スイッチを押したのと拍手がおきたのがほとんど同時でした。
打ち上げで聞いてみたら「ポーッとして拍手を忘れそうになった」とのこと。
魂を抜かれたわけですね。

この日実行委員長のKさんは娘さんを連れて来ました。
20代のお嬢さんですから、正直「落語」にはあまり乗り気ではなかったかもしれません。
それが「こんなすごい人の会を開いたお父さんはすごい!!」と一気に父親の株が上がったようです。

もう一人の実行委員のOさんは神奈川県某市で先生をなさっている息子さんにこんな会をやるんだと言ったら、
「行きてぇーーー!でも学校行事で動けなーーーい」
と恨まれた様です。

来年は今回の三十人がさらにお客さんを連れてくるというような形で、少し規模を大きくして師匠の独演会を開催したいと考えています。

継続する難しさを考えると身が引き締まりますが、ひとまず当日の写真を見ながらにやけさせてください。

それでは皆様、良いお年をお迎えください。

落語会|RFF無線日記
2013-04-13 - 春宵一刻値千金←これは会場に高座を組んだ後の休息していた時のことなのでした。