2月6日、『インビクタス/負けざる者たち』を観てきた。
そう、あの大雪の翌日、いつもより30分余計に時間がかかってシネコンへ。
行きも帰りもずっと圧雪、凍結。東北道は泉から那須まで上下通行止で、三陸道は走れるものの事故車が一台路肩に止まっていた。
そんな日に外出しなくとも・・・と思ったけど、前々から楽しみにしていたので、いてもたってもいられなかったのでした。
クリント・イーストウッドの監督作品は昨年『チェンジリング』と『グラントリノ』を観た。どちらも余韻の深い作品だった。そのイーストウッドの最新作ってだけでなく、予告の「感動の実話」って文句にやられた。「実話」に弱いんだよ。それに高校の授業でやった(やらされた?)ラグビー、その時組んだスクラムでの体の軋みまで予告編の映像はは思い出させてくれた。
そして、南アフリカについては昔『遠い夜明け(CRY FREEDOM)』を観たものとしてはなおさら観ないわけにはいかないのだ。え?『遠い夜明け』ってもう20年以上経つの?・・・・・・愕然(-_-)
ともかく、『インビクタス』だ。
芝生のグランドでラグビーに励む白人の少年たち。そして、道路一本挟んだ土埃舞う空き地で、裸足でサッカーをする黒人の少年たち。その道路を開放されたマンデラを乗せた車が走る。残酷なまでに国家が直面する困難な現実を見せつけられる。その後、大統領に選ばれたマンデラが、黒人にとっては「アパルトヘイト(人種隔離政策)」の象徴とも言えるラグビー代表チームを周りの反対を押し切ってそのままの形で存続させ、共に国民融和=ワールドカップ優勝へ突き進む物語はスポーツと政治の過去に例のない、奇跡とも言える幸せな結合だった。
ただ、映画を観ながら、時々心が曇る瞬間があった。それは、過去においてオランダ系の白人を主とする「アフリカーナー」に「名誉白人」と煽てられて迎えられたのは我々日本人であり、マンデラがロベン島で強いられた労働の一つ、海草集めは主に日本向け肥料の生産のためだったことを思い出した時。決して無縁ではなかったのだから。
話を戻すと、この映画はいかにも映画らしい粋な「決め台詞」にあふれている。後々まで残るんではないかな。
−専門家はよくて準々決勝だと
−専門家の予測では私はまだ監獄の中だ
とか沢山あるけど、やはり、
−招待された
−誰に?
−大統領
これにつきるかな(^_^)。インビクタス 予告篇 - YouTubeで見て。
「積ん読」を多少解消したら原作も読もうと思う。音楽も良かった。特に「ハムバ・ナティ 」(Amazonのサイトで試聴できる)。
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最後に、警護班!ちゃんと仕事しようよ!!(^_^)v(映画を観てください)。