先月の29日、仙台での「柳家小三冶独演会」に行ってきました。
前売りでチケットを買った(ロッピーです)時は、休めずにチケットが無駄になってもしょうがない、ぐらいの覚悟でしたが、何とか無駄にすることなく楽しんできました。座席は写真の白枠の中。思ったより悪くなかった。何よりも、この日の電力ホールは満席で、熱気のものすごいことといったらありませんでした。圧倒的!
18時開場。18時半開演。
前座はお弟子さん、柳家三之助の『浮世床』。
この手の噺って、前に聴いたことがあるのに題名が思い出せないって感じで、聞き終わった後「あ〜〜、何だったっけ〜〜」とモヤモヤしました。まぁ、終わってからロビーに出たら題名を書いた張り紙があってスッキリしましたが^^ゞ
そして、いよいよ小三冶師匠の登場。初小三冶です。
「小三冶はまくらが面白い」とは昔から言われたこと。そのとおりのまくらでした。小三冶師匠は子供のころ母方の親類の家に疎開したことがあるのですが、それが現在の宮城県岩沼市。仙台空襲で明るくなった空を岩沼の田んぼから眺めて子供心に「きれいだ」と言ってしまったら従兄に頭を小突かれたりした話しや、厳格な親に尻をまくるようなかっこうで噺家になったことなどを幼いころに体にしみこんだ仙台弁を織り交ぜて、終わってみれば約一時間過ぎてました(@_@)それがしみじみしたり、笑ったり、流石っ!としか言いようがなかったです(一部は『まくら』などでもうかがえた話でもありました)。
で、約一時間の「まくら」のあと、10分の休憩を挟んでちゃんとした(^_-)「落語」になりました。この日の噺は「鞍馬から牛若丸が出でまして、名も九郎判官」のあの噺です。そう『青菜』でした。これがまた、こんなに笑ったのは今までので人生で記憶にないよぉってくらい笑ってしまいました。腹が苦しいったらありゃしない。『青菜』ってこんなに面白い話だったっけ?
いや、まぁ、これが名人芸ってもんなんでしょう。
「直し」じゃなくて「ただの酒」でいいから飲みたくなった。しかし車で、しかも日帰りだったから、終演後に飲み屋に行けないのはあきらめねばなりません。終演は21時。飲みに行くにはちょうどいい時間でしたね。
そうそう、「まくら」にも題名が付いてました。「肉ばりいっそ」。宮城の人ならばなんとなく想像がつくと思います、はい(^_^)v
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