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yosi0605's blog

とりとめのない備忘録です

渥美清『拝啓天皇陛下様』他

10月5日〜7日に開催された「三陸映画祭 in 気仙沼」の上映作品一覧を見ていて、寅さん映画が二本上映されるのが目に止まった。
実を言えば、寅さん映画は一本も観ていない。
観る機会はあったのだけれど、その時は途中で退席してしまった。
これからも、多分観ることはないのではないか、と思う。
どうも山田洋次の世界は引いてしまうのだ。

何が言いたいのかと言うと、このサイトを見ていて渥美清の主演映画で未鑑賞の作品を思い出したのだ。
いずれも戦争が絡んだ作品で、寅さんだけで渥美清を知っている人にとっては意外な作品群かもしれない。

例によってネットレンタル。

拝啓天皇陛下様 [DVD]

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続拝啓天皇陛下様 [DVD]

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あゝ声なき友 [DVD]

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『拝啓天皇陛下様』
Amazonレビュー
幼い頃に両親を亡くし、世間の厳しい風にさらされてきた山田正助(渥美清)にとって、三度三度のおまんまをいただける軍隊は、どんなに上官から殴られたりひどい仕打ちを受けようとも天国そのものであった。やがて戦争が終わるとの噂が立ち、いつまでも天国にいたい彼は、大好きな天皇陛下に手紙を書き、不敬罪寸前となる。日中戦争から太平洋戦争となり、正助も戦場に駆り出されるが、やがて終戦を迎え…。ユーモアとペーソスの中からそこはかとなく軍隊批判を醸し出す名匠・野村芳太郎監督の傑作戦争喜劇。何よりまず渥美清の個性と芸があって成立している作品でもあり、ここでのどん臭いが憎めない人物像を演じさせたら、彼の右に出る者はいないといっても過言ではないだろう。(増當竜也

渥美清の演技で笑いを誘われるが、途中2・26前夜を思わせるような風景が挿入されていたりしている。
長門裕之演じるインテリの浮き沈みは世間の風のうつろいやすさをコミカルに風刺している。

そして普通続編はつまらないものと相場が決まっているのだが、この『続拝啓天皇陛下様』は主人公だけが同じで環境と周りの人間を全て替えて、実質、独立した作品として楽しめた。

反対に『あゝ声なき友』は徹底的にシリアスで、人間の嫌な部分を直視して描いている。
終戦後まで病気で入院していたため、全滅した分隊中ただひとり生き残ってしまった主人公は、戦友の遺書を抱いて日本へ帰還し、遺族の行方を探すのだが、戦後それぞれに事情が変わって主人公が持ってきた遺書を素直に受け取る事ができなくなっている遺族も出てきたりする。

「戦争」という熱狂の後の虚しさが漂う佳作である。


◆『拝啓天皇陛下様』予告