前日の「オフ会」の興奮もそのまま、爽やかな朝を味わう。
本日の目的は昨年亡くなった親戚の墓参りだ。
親戚のおばさんが昨年亡くなったのは娘さんから欠礼の葉書が届いてから知った。
その人は祖父の妹の娘になるのだが、まぁそこにはちょっとした込み入った事情があったりする。
祖父の妹が亡くなったのは平成元年なのだがその時は行っていないので、今回始めての墓参りになる。
本来なら春のお彼岸に行くつもりでいたのだが、あの震災でそれどころではなくなってしまった。
二ヶ月ほど遅くなってしまったが、そういう事情だということでお仏には許してもらおう。
前日にひき続き叔父と合流して一路小平霊園へ。
本当に気持ちのいい天気だ。
あ、花緑がCMしとる。
墓参りも終わって、胸につかえていた義務感のようなものが溶けて、久しぶりに気持ちのいい背伸びをした。
さて、行動に余裕をもたせるため、帰りの新幹線は17時過ぎの列車にしておいたからまるっきり時間が余った。
なので、東京国立博物館の『写楽[特別展]』を見るため上野に移動。
上野駅は東京駅と違い随分と静かだった。
いや、このほうが落ち着くなぁ。
ちょうどお昼時なので駅ナカで店を探したら「たいめいけん 三代目」を見つけたので入ってみる。
そう、日本橋のたいめいけんは池波正太郎も愛しておりましたね。
叔父はオムライスとハンバーグのデミグラスソース。
自分はポークジンジャー。
このポークジンジャーはさぞかしビールに合うだろうと予想してオーダーしたのだが、ドンピシャだった。
それにビールの温度管理が素晴らしく、こりゃいいと自分も叔父もお代わりしてしまった。
『写楽[特別展]』はなかなか人が多くて見るのに苦労したが来た甲斐あった。
展示の仕方も分かりやすく、同じ役者を扱った他の絵師を比べることができるようになっていて個性の違いを感じられる仕掛けになっている。
刷り上がった当時はさぞかし奇麗だったろうなぁ。
予定をすべて終え東京駅へ。
駅のブックスタンドで新幹線の中で読む本を物色する。
考えてみたら、今我々は本屋が被災して「立ち読み」が出来ないんだ、とちょっと悲しくなった。
伊集院静の『大人の流儀』を買って新幹線に乗り込む。
- 作者: 伊集院静
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車中、デジカメのストラップを「写楽」にしてみた。
こうして一泊二日の東京行きは終わりました。
ちょっと夢のようでしたねぇ(^^ゞ