yosi0605's blog

とりとめのない備忘録です

松井今朝子先生のオフ会に参加

突然ですが、一昨日、昨日と東京に行ってきました。
直木賞作家の松井今朝子さんの公式ブログ(『今朝子の晩ごはん』)「200万アクセス突破記念オフ会」に参加してきたのでした。


今、自分が唯一「全著作読んでます」と言える作家が松井今朝子さんであります。
(正確に言うと最新作『吉原十二月』は購入したのが震災直前で、その後のドタバタで未読ですが・・・)
ちょうど落語から歌舞伎にも興味が湧いてきた頃に調べ物をして公式ブログに辿り着き、その後は著作を読み漁ったわけで。
一応、単行本と文庫の両方揃えていたりする。





このオフ会の企画は3月初旬に計画され、公式ブログで発表されたのだけど、その後大震災があり原発事故が続きととんでもないことが立て続けに起こり、参加者の安全等を考えるとさすがにこの時期の開催は無理なのではと松井先生も考えたのだが、コメントで読者の意見を聞いてみると「やってほしい」との声が圧倒的であり、参加人数が多くなって当初予定していた会場を変更しなくてはならなくなったりしたが、なんとか開催に漕ぎ着けることができたのだった。


自分といえば「好きな作家に会える」機会を逃したくはないと思いつつも、さすがに鉄道や高速の復旧が予断を許さない状況では無理はできず、これは次の機会だなぁと一度は泣く泣く諦めたのだが、その後新幹線は復旧の目処が立ち、一部徐行運転とはいえGWには東京日帰りも可能な状態になった。
そのおかげでぎりぎり滑りこみで「参加」申し込みができたのだった。


唯一の気がかりは、この時期に混乱している地元を離れることに後ろめたい思いが無いわけでは無かったのだが、そこはこれからの行動でお許しいただくしかないと腹をくくった。そうこうしているうちに東京でしなくてはいけない家庭内の「公用」が持ち上がり、堂々と出発することができたのだった(詳しくは次の投稿で〉。


さて、気仙沼から一ノ関駅まで車を走らせ、一関からやまびこに乗る。
予約した八重洲富士屋ホテル(最初はここのラウンジが会場になる予定だった)に荷物を預けて会場の「BALI HAI銀座」へ。

https://www.instagram.com/p/ERyb-/
バリハイ銀座

会場に入る際会費を払い(すべてあしなが育英会への義援金となりました)午後一時開会。
最初に東日本大震災の犠牲者へ黙祷を捧げました。


直木賞を受賞するまでのエピソード、その際の出版社の裏話、エトセトラ・・・。
喋りのテンポが良く、聞いていて退屈することがない。
そして、常に背筋が伸びていたのは毎週欠かすことのない乗馬で自然と鍛えた成果なのだろうか。
話の中で笑いながらも印象に残ったのは、あの縄田一男さんが「松井今朝子さんが直木賞を取れないのは文壇のほうががおかしい」とまで断言されていたこと。あの縄田一男さんですよ(ひえ〜)。
実際そのとおりになったのだから縄田氏の慧眼恐るべし。


続いて我々参加者へ「どんな小説が読みたいか」との質問があった。
結果は長編で、時代としては明治以降の近現代が多かった。


そして参加者からの質問。
コメントの常連様もいらして盛り上がったところに身のほど知らずに乱入してしまった(-_-;)


自分が唯一気になること「久保田宗八郎の物語はこの後どうなるのか」を単刀直入に質問させていただいた。
(「久保田宗八郎」とは小説『幕末あどれさん』の主人公で、物語は『銀座開化おもかげ草紙』『果ての花火』『西南の嵐』と続いている。詳しくは、
松井今朝子ホームページ
松井今朝子ホームページ: 幕末あどれさん
を参照)
先生からは「久保田宗八郎は自分にとっても思い入れのあるキャラクター」とのお答え。ただ「同時に(相方の)比呂という女性にも思い入れがあり、その比呂をああいう形で死なせてしまったのに、後から出てきた若い綾とあっさりくっつくのは・・・」と悩まれているご様子。となれば、新たな展開の見通しが開ければ物語はまだ続けられるのかな?と手応えのようなもの?を得た^^;
いや、年齢設定で久保田宗八郎は実在の有名所では永倉新八と十歳違いなのだから、永倉新八が76歳まで生きたことを思えばまだまだと言いたくなるのですよ。


そんなこんなで楽しい3時間はあっという間に終わってしまいました。
同席していただいた公式ブログに登場するMさん、Sさんには改めてお礼申し上げます。




(主催者から個人で撮影した松井先生の写真をブログ等で使用することはOKとのことでした)



さて、ホテルの部屋に入って時計を見るとまだ5時前。
寄席の夜席でもと思って調べてみたが、何故か心が動かない。
一応上野鈴本の前まで行ってみたが、やはり心が動かなかったので、明日会う予定だった東京在住の叔父に電話をしてみたら大丈夫だというので合流して飲むことにした。


結局串揚げ屋さんに飛び込んでビール三昧で夜は更けていきました^^;


(続く)


追記
参加者にはサイン入り文庫本のお土産がありました。もちろん『幕末あどれさん』を頂戴いたしました。

200万アクセス突破記念オフ会