yosi0605's blog

とりとめのない備忘録です

7月16日春風亭小朝独演会

昨日、旧本吉町はまなすホールでの春風亭小朝の独演会に行ってきました。
終わってすぐブログにアップしなかったのは、今日17日蔵王町でもあったからです。検索で辿り着いてネタバレになっては申し訳ないと思いまして。
いや、本当は終了後のビールと焼き鳥で酔っ払ったせいかもしれません(^^ゞ


とにかく小朝であります。
初めて見るビッグネームというので心地良い緊張感がありましたね。
19時開演。演目は、


     中入り

チラシには小朝以外に名前がなかったので、まぁ前座・二つ目さんが二人くらいだろうなと予想していたら、中入り後、幕が開くとめくりに「林家木久蔵」と書いてあって会場の皆さんびっくり。そして本当に本人が出てきたのでまた驚いてしまった。
テレビでさんざん「木久扇門下は小咄しかできない」と刷り込まれていたので、小咄とマクラの後に『牛ほめ』が始まったときは会場のかなりの割合が「大丈夫か?」と感じたと思う。しかし、考えて見れば真を打っているのだから噺を語るのは当然。そして「へぇ〜」と感心した。「まだまだ」ってところもあるけれど、意外と落ち着いて上手いのだ(失礼な物言いだね)。
これ、今回一番のサプライズだったかもしれない。


蔵王町の会場に行かれる方がこれを知ってしまったら驚きも半減してしまうよね、と考えて一日遅れのアップとなりました。はい。


さて、本題の「小朝」。


テンポ良く、スピーディーな語りなんだけど、あの声のトーンのおかげだろう、忙しなさを感じさせることなく「ふんふん」と噺に引き込まれていく。
表情も魅力的だ。『親子酒』で旦那が一杯飲む毎に酔いがレベルアップしてまわってくる様が声だけでなく顔でも分かる。最後には本当にあの顔がおじいさん顔に見えてきたから不思議だ。
いや、満足満足。


さて、それでもちょっと不満みたいな希望を書いておきたい。
最初のネタが『目薬』ということもあって、後の『親子酒』のマクラまでバレ噺っぽい雰囲気で統一されていた。他が『転矢気』『牛ほめ』となるので、全体の色彩が偏りがちになってしまったのが惜しかったような気がする。これが最後にちょっとしんみりしてジワリとするような噺で終わったらまた違ったんじゃなかろうか。落語が本当に初めてってお客さんもいたような雰囲気だったから、なおさら「こんな落語もあるよ」って。あの声だったら『子別れ(下)』とか。土用の丑の日も近いことだから、うなぎがらみってことで。
いや、素人の浅知恵ですけど。


でも、まぁ、楽しかった。
おかげでビールが美味かった(^o^;)


それにしても、六代目圓楽襲名はまだまだ旬な笑いを取れるネタだね。