タイトルで美容の話題と勘違いして辿り着いた方がいらしたら、申し訳ございませんが全く関係ない話題ですから、スルーしてくださいね(*^ー^)ノ
先月末、たまたまポータルサイトのトピックスにのっていた次の記事を読んだんですが、次の瞬間に襲ってきたのはとてつもない無力感でした。全文引用します。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100629/plc1006290826007-n1.htm
このままじゃ、死んでも死にきれねぇ
平和の毒に侵され墜ちてゆく日本−。これに対して本物の毒を吐き続けてきた石原慎太郎東京都知事(77)と立川談志師匠(74)が誤解を恐れることなく存分に語り合った。糖尿病の療養から復帰間もない談志師匠だったが、石原知事の毒に煽(あお)られグングン調子は上がっていった。
「ひと口に言えばこの日本をどうすりゃいいの」と談志師匠が問えば、「びんたを張るんだ、びんたを」と石原知事。やりとりはこう続く。「じゃあ早い話が、北朝鮮でも攻めてくりゃなんとかなるんだ」「ほんと、それが一番いい」「つまりテポドンの四、五十発も飛んでくりゃいいと。それも銀座だとか六本木だとか赤坂にね。そうすりゃいくら若い奴でもピシッとするだろ。ただ北千住はやめてくれって言うんだよね」「俺より過激だけど、それは師匠が言うから受けるんだ」
右翼に「一殺多生」や「一人一殺」といった気合がなくなったと話す談志師匠に対して、石原知事は三島由紀夫の言葉を引用しながら「三島さんの逆説だけど、健全なテロリズムの可能性が健全なデモクラシーを担保するっていうことが考えられなくなったら、実は民主主義なんてもたないんだよな」と応じる。平和ボケしてしまった者は2人の言葉にもっともらしく眉をひそめるに違いない。しかし、わが国の危機を真剣に受け止める者には、2人の真意がグイグイ伝わってくるはずだ。
最後にかわされる「あなたに会うと、どっかで石炭燃やされる感じになるんだよ」「じゃあ、インシュリン打つ代わりに俺が一日おきでも会ってやるよ」という2人の言葉も素敵だ。(桑原聡)
石原慎太郎は周りがおだてればどこまでもつけ上がる。談志も自ら同じレベルだと白状してしまった。もともと代表作のない作家とかつては輝いていたときもあった落語家がこれほど醜態を晒すのが今の日本の「文化人」の現状なのだろうか。平和だからこそ、(産経新聞社も含めて)そんな世迷いごとを言っていられるんじゃないか?
談志の落語は聴いたことがないが、少なくとも志の輔、談春、志らくなどの素晴らしい弟子を育てたのだから、そのことだけでも評価したいと思っていたが、もう談志に関わるのはやめよう。惜しまれて亡くなった志ん朝との差はこれで歴然と開き、回復は不可能なのではないか。
- 作者: 金原亭伯楽
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美しく年をとることはかくも難しい。