読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

yosi0605's blog

とりとめのない備忘録です

資本主義〜再集計〜棺桶

「下書き原稿解消週間」の第二弾は今回も映画。「下書き」と言っても、ただタイトルとキーワードだけ書きなぐっただけなんですがね(^^ゞ


キャピタリズム〜マネーは踊る

映画の公開にあわせてマイケル・ムーアが来日。『クローズアップ現代』に出演したり、爆笑問題と対談したりと活発なプロモーションを展開した。もっとも爆笑問題との対談は見ていない・・・。





リーマンショックに始まる世界同時不況とはブッシュ=小泉路線の破綻のツケを払わされたものなのだろう。マイケル・ムーアウォール街に降り立ち、黄色いテープで囲い込みをした瞬間、「小泉・竹中もぐるぐる巻きにしたら良かったのに」と感じたのは自分だけでないと思った。ついでにK女史も(誰かはお分かりですね(b^-゜))。昔々、バブル期には「財テクをしない経営者は化石だ」と公然と言う経済評論家もいた。時が経って、21世紀の経営者とは従業員が生み出した利益をマネーゲームに費やし、その後は従業員に還元することなく内部留保として溜め込み、知らん顔して高額報酬をゲットする人達のことらしい。彼らは従業員に内緒で生命保険をかけ、その従業員が亡くなると保険金が会社に入るシステムを作り上げたりする。保険会社も同じ穴の何とかという訳か。
そしてローンが払えずに家を追い出される人たち。後からレンタルで見た『ロジャー&ミー』や『シッコSiCKO』にも頻繁に登場している。テーマは変わったようでも登場する風景は変わっていないようだ。レーガノミックス以降経済の本質は何も変わらず、ただ手法だけが“洗練”されてきただけなのかもしれない。



リカウント

新年会参加のためホテルに泊まったら、たまたまWOWOWでやっていた。何の気なしに見始めたらあまりに面白くて、結局終りまで一歩も動かなかった。もし放送時間がずれていたら新年会に遅刻したかもしれない。最初の10分を見逃したので、家に帰ってからネットレンタルで取り寄せた。速攻で。



リカウント [DVD]

リカウント [DVD]

国の未来 投票用紙の 穴…次第
あなたの一票がモノを言う・・・ただしカウント(集計)されれば。
2000年の大統領選挙とは、フロリダ州のわずかな票の奪い合い――そして『ハンギング・チャド(宙ぶらりんの穴くず)』という流行語を生んだ、票の再集計がすべてだった。

2000 年のアメリカ大統領選挙。フロリダを…すなわち大統領選を制したのは、どちらの候補か。HBO Films� 製作の『リカウント』が追うのは、本選挙に始まりブッシュvs.ゴア事件の最高裁判決で幕を閉じる、36日間のドタバタ劇。片やテキサスのカリスマ、ジェイムズ・ベイカー(オスカー�候補のトム・ウィルキンソン、『フィクサー』)率いる共和党。片やゴアの元首席補佐官ロン・クレイン(オスカー�二度受賞のケヴィン・スペイシー、『アメリカン・ビューティー』)率いる民主党。全米が固唾をのんで見守る中、両陣営の争いは、抗議、訴訟、上告、党の内紛と、日を追うごとにエスカレートしていく。実在する登場人物の多彩な顔ぶれを見れば、勝者を決めた役割と同じくらいその厚化粧で広くアメリカ国民に知れ渡った、フロリダ州の州務長官キャサリン・ハリス(オスカー�候補のローラ・ダーン、『ランブリング・ローズ』)の姿も。アメリカ大統領選挙の歴史に残る大接戦。その事実は小説よりも奇なりを地で行く展開に光を当て、娯楽色豊かに描いた政治ドラマ。

投票が終わったのにいつまでも大統領が決まらず、世界中が「どうなってんの?」と呆れたあの大統領選。その裏で民主・共和両陣営が繰り広げたとてつもない政治ドラマ。しかし、当人たちにはドラマでも脇から眺めると茶番にしか見えず、その影響を被るのは他国の庶民なのだから泣くに泣けない。ここで票とは操作するものであり、選挙人名簿は工作対象リストであり、ボランティアは政党に動員される人達であり、法律や判例は自陣営に都合よく解釈するものとなっている。投票用紙の不備や集計機械のお粗末さは世界に冠たる民主主義国家の現実を教えてくれた。いや、本当に手書きの投票用紙という証拠の残る日本のシステムが輝いて見えるよ。
ブッシュが大統領に決定し、選対本部も解散となって敗れたゴア元副大統領の首席補佐官ロン・クレインは帰りの飛行機に乗る前につぶやく。「もし、クリントンの浮気相手が(シャロン)ストーンだったら・・・」「もし、ブッシュが酒を止めていなかったら・・・」。154票差はひっくり返り、その後の歴史が変わったかもしれない。



ハートロッカー

アバター』に勝利してアカデミー賞作品賞を受賞した作品。監督のキャスリン・アン・ビグローが『アバター』のジェームズ・キャメロン監督の元奥さんだってことがワイドショーのネタには最適だったようで。





イラクを舞台としたアメリカ軍爆弾処理班を描いた映画なのだが、どうしても「ベトナム物」と比べてしまう。いや、ジャングルと砂漠の違いだけで戦争というものの本質は違いがないのだろう。ベトナムではジャングルに潜んだゲリラに怯え、イラクでは廃墟になったビルに隠れたゲリラに怯えるアメリカ兵。冒頭のテロップ「War is a drug」は爆弾処理に「中毒」になったジェームズ一等軍曹にも「戦争依存」になったアメリカ経済の両方に言っているのか。

日本で普通に使っている「自爆テロ」という言葉にも問題があると思った。「テロ」とは裏を返せば「レジスタンス」なのだし、「自爆」と言われると自らの意志で行っているように聞こえるが決してそうではない。映画で爆弾を巻き付けられた男性が「家族がいるんだ」と懇願する姿を見れば「強制」なのだとしか言えないだろう。英語では「suicide bombing」と言うのだろうが、中東で現地の人達は「Kamikaze attack」と言っているらしいとラジオで聞いた記憶がある。故城山三郎は特攻について「あれは志願したのではなく志願したと思わされたのです」と語っていた。「特攻」を現代の所謂「自爆テロ」と同一視はしたくない気持ちも心の何処かにあるのだが、行為としては同じなのだといわれれば返す言葉がないだろう。

軍に入らなければ生活が成り立たないように仕向けられたアメリカ社会の一面もにおわせてはいるけれど、「ブッシュがいなければ・・・」と思っていしまい、それは『リカウント』を見たおかげで「クリントンが(シャロン)ストーンを口説かなかったから・・・」とあらぬことを口走りそうになってしまったのでした。