いやぁ〜、いい天気だった。
それに暖かい。と言うか、動くと暑いくらい。
今日も働いていたので、どこに行くということもなかったけど、それでも日の暮れる前に近所の桜見物ポタリングと洒落込んでみた。
自転車でのんびり走るには良い気候でした。
さて、どこに出かけることもなかったので、日曜の夜は大河ドラマとなる。
その『龍馬伝』なのだけど、なんか妙に笑えてしょうがないのだが、そう思うのは自分だけだろうか?
土佐勤王党のあまりに血の気の多い、大げさな描き方は開いた口がふさがらないかった。
そして武田鉄矢の勝海舟が出てきてからは違和感が止まらない。
まぁ、福山雅治がカッコよく描けていればドラマとしては成功になるのかな。
なんだかんだ言っても見てるんですがねf^_^;
そんなモヤモヤを吹き飛ばしてくれるのが、四コマの鬼才、山科けいすけの『サカモト』。
- 作者: 山科けいすけ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/02/26
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 35回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
帯の文句が良い!表では「御意見無用!便乗刊行にきまっちゅーぜよ」と開き直り、裏の方では、
ご購入前の注意
効能
- 幕末史を知らない方でも“爆笑”効果があります
- 幕末史を知っている方には“大爆笑”効果があります
※学習・受験の役にはたちません
副作用
- 歴史を真面目に知る気が失せることがあります
- 幕末の英雄たちのイメージが崩れることがあります
と断りを入れるあたりが親切だったりする。
ともあれ、爽やかかつ卑怯な坂本龍馬、オカルトな勝海舟、サツマイモと金○=睾丸の大きさこそすべての西郷隆盛、ところかまわず血を吐くデブな沖田総司、バイセクシャルな土方歳三、すぐ切れる放火魔の高杉晋作、気が小さくてコスプレ好きの桂小五郎といった具合に楽しく描き出してくれる。
いや、この漫画を楽しむくらい頭の体操ができればハト弟も「坂本龍馬になりたい」なんて自己陶酔しないで済んだんではないか。
まぁ、同情無用、斬り捨て御免ですが。
地元の本屋さんでは、しばらく『竜馬がゆく』と一緒に特集コーナーに置いてあったのだが、今は新潮文庫の棚の方に移されていた。
もっとも、『竜馬がゆく』は文春文庫だから放置プレーも仕方がないか。
これは極めて個人的な好みなのだけど、司馬遼太郎の作品はどうもその文章・文体が馴染めない。
自分で買って読んだのは短編集『軍師二人』と『燃えよ剣』だけ。
『坂の上の雲』は数年前に友人が貸してくれたのでなんとか読んだ。
でも「砂を噛むような文章」との印象は拭えなかったなぁ。
潤いが無いんだ。
だから、今後『竜馬がゆく』を読む可能性はかなり低いと思う。
でも、大河ドラマは見させていただこうと思う。ツッコミ入れるのが楽しいからo(^-^)o
そして、ときどき、この『サカモト』で大笑いするのが「幕末の志士」を神聖視することなく見れていいのじゃないか。
歴女・歴男の皆様にも一読の価値アリ・・・かな?