yosi0605's blog

とりとめのない備忘録です

桂あやめ落語&講演


日時 平成21年11月15日(日) 開場13:00/開演13:30〜15:00
会場 気仙沼市地域交流センター大ホール
講師 落語家 桂あやめ
「居心地よく暮らすために、立ちはだかる柵をバンバンなぎ倒してきた」という桂あやめさん。自身の体験談をもとに、性別に関わりなく、多様な活動が選択できる生き方を語ります。

お袋とご近所さんを連れて行ってきた。
あやめさんは吉本の興業に通っているうちに漫才と漫才の間に入る落語に興味が向いてきて、そこから聞きこんでいるうちに自然と落語家になりたいと思うようになったそうだ。その中でも桂文枝が心地良く、弟子入りするならこの人と決めたそうだ。あちこちの独演会を追っかけ、終演後に裏口で待ち続けても、弟子に囲まれたりしていて、なかなか弟子入りを申し込むタイミングがつかめない。そんな姿が文枝の目に留まったのだろう。ある日の京都の会場、珍しく一人で出てきたところで文枝から声がかった。


「お嬢ちゃん、よう来るなぁ。どっから来たんや」
「はい、神戸からですぅ」
「そうか。遠いとこどうもありがとうなぁ」
「師匠はここまでどうやって来たんですか?」
「汽車や。車はあるんだけどな、ワシも今いる弟子も免許をもっとらんのや」
「私、弟子になりたいんです。免許取ってきたら弟子にしてもらえますかぁ?」
「ん?ああ、ええよ」

速攻で島根の合宿に飛び込み、運転免許を取得。

「師匠〜、免許取りましたでぇ〜、弟子にしてください」
「こら、かなわんなぁ・・・」


以来、若葉マークをつけた18歳の女の子が師匠文枝を車に乗せて送迎する。おかみさんも「お守りや」とさらに一組。前後左右に4枚の若葉マークをつけたクラウンが走り回る。もっとも「お守り」のかいもなく、高速で走行車線に合流できず、入り口で渋滞になり、師匠は後の車に「すんませんなぁ」と謝っていたそうだ。


関西言葉は正確ではないでしょうが(^^;)、うろ覚えで再現してみました。
高座に上がるようになって、女性が男の目線からできた噺ばかりの古典落語を男のように演じたら聴いているお客も戸惑ったという。そんな中から自然と「女のままで演じる」創作落語に辿り着く。こちらもどうぞ【http://www.jinken.ne.jp/gender/ayame/ayame2_1.html


一時間以上話し続けて、最後の15分に落語をやってくれました。デパートの化粧品販売店の新人の噺。
【主催】気仙沼市【共催】南三陸人権啓発活動地域ネットワーク協議会という堅苦しさですが、中身は楽しく、笑えました。こういうのは悪くないと思う。


オール南三陸町ロケの『パンドラの匣』の上映会も同じ時間にあったのだけど、今回は泣く泣く親孝行優先。