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yosi0605's blog

とりとめのない備忘録です

富士山2009・夏〜その3

山・旅・アウトドア

23時に東洋館を出発。勿論世の中は真っ暗。添乗員さんが点呼を取る。そう言えば『世界は日の出を待っている』(YouTube画像)なんて歌があったなぁ〜なんて関係ないことを思いながら歩き始める。

闇夜の登山は中々の苦行だ。途中霧の隙間から星が覗いたりするのが多少気分転換にはなった。周りを見るとどのルートも登山者が列をなし、まるで万里の長城に取り付けた豆電球が光っているように見える(行ったことはないけど)。

そうこうしているうちに、やはりと言うべきか、高山病の症状が出てきた。頭が痛くなり、胃がむかむかしてくる。それは例えて言うなら、飲み会で快調に飲んでいたら、ふと胃の方から逆流する感じがしてきて、「ここで一回吐いて、スッキリしてまた飲もう」なんて経験があると思うけど(俺だけ?)、ちょうどそんな感じ。それでも他人様の目もあるし我慢して歩いていたが、トイレ休憩でどうにも我慢が出来なくなりトイレに駆け込んで思いっきり吐いた。後から聞いたところ、他にも二人ほど吐いた人がいたようだ。やはり3000メートルを超えると何が起こるか分からない。

吐くものを吐いたので胃の方はスッキリしたのだが、頭痛の方はどうにも治まらない。遅れ気味ながらも、なんとかパーティーから離れないように歩いたのだが、他の参加者の皆さんも苦しくなってきたのだろう、限界を訴える方が出始め、結局30人中10名の方が下山した。ガイドさんから下山ルートの説明を受け、途中の山小屋で休んでいるように言われていたと思う。いや、こちらも半分朦朧としていたから。

それでも、なんとか吉田口登山道最高点に04時頃到着。3720mだ。山小屋の東京屋の中で体を休める。他のパーティーにはラーメンを頼む人もいたようだが、食欲もないので缶のコーンスープを買って飲む。霧と風の中を歩き通しで冷えた体に暖かいコーンスープが心地良い。一息ついたところでAさん(その1参照)に頼まれた金剛杖とお札を買いに外へ出る。金剛杖は小屋の外に売店がありすぐ見つけることができた。山頂の焼き印が押されたものが1100円だった。お札は久須志神社でAさんの分を含め親戚向けに買い求めた。ついでに金剛杖に刻印を入れてもらった(これは300円)。

そうこうしているうちに「御来光」の時間になる。太陽の昇る方角は雲が多くてヤキモキさせられたが、中々の御来光だった。写真はイマイチだが折角なのでアップしておこう。デジカメが濡れて使えなかったので(後に復旧)携帯で撮らねばならなかったのは少し残念。



自分が知らなかっただけなんだけど、久須志神社では「御来光が生まれました」と言って、日の丸を掲揚して君が代を流すんだね。突然だったからビックリ。まぁ、「神社」なんだから当然と言えば当然なんだけど。でも、「○○少年自然の家」のような居心地の悪さも同時に感じてしまう。個人的に、自然とじっくり向き合うのが山登りの本質だと思うんで。もっとも、渋谷のスクランブル交差点並みに混み合っているんだから、じっくりもへったくれも無いわけだけど・・・。

05時を少し過ぎて下山開始。雲の上なので久々の青空を味わいながら下山する。しかし、頭痛は消えてくれないのでペースは上がらない。途中から迷う心配もなくなったので各自自由なペースで下山することに。



振り返れば山頂から下ってくる登山者の列が延々と続いている。一体全体、何人入山しているんだろう。この後は雲の中に突入するので、また霧の中をひたすら下る。



五合目の五合園レストハウスに到着して、トイレを済ませ、登山者名簿に下山時刻を記入したのは08時50分頃。休憩も含めて約10時間とは・・・・・・。絶句・・・・・・。ともあれ、全てが終わった安堵感に包まれて出発までバスの中でうたた寝。

  • 09:50五合目発
  • 10:45河口湖


河口湖畔の温泉旅館で温泉に入り、弁当(これがイマイチ・・・)を食べ終わると全行程を歩き終えた満足感が湧いてきた。他の方に話を聞くと二度、三度と来ている方も随分といらっしゃる。自分と言えば、人の多さに辟易してしまったところがあるけど、ちゃんと晴れた富士山も見てみたい気がしてきた。「お鉢巡り」が入ってなかったので3776メートルの剣ヶ峰は未踏だし、今度来るなら高度順化の時間はちゃんと確保して・・・・・・妄想中・・・・・・。まぁ、来年考えよう。

この後、一人東京へ向かうためバスを見送る。
皆さん、お世話になりました。
(まだ続くよ)